運命の輪
・恋のタロットカードで、「運命の輪」を引いた。
このあと私の頭上に、幸運が降りてくる。
どんな幸運が降りてくるかはわからないけれど、
これはチャンスを逃さないよう準備をするため
そのことを知らせる重要なカード。
イワさんもこう言ってる
『奇跡は諦めない者の頭上にのみ降りてくる!』
だから私に諦めはありえない。
それと、私が信頼を寄せるある人が予言する。
『今彼から感じるのはご主人に対する恐怖心。
時間がそれをうすらげてくれますから、そうしたら彼はあなたに対してかなり思いきって行動してきます。時期的にはこの春先~初夏くらい。』
それから彼の気持ちはどんどん動いて、今年中にはお付き合いを始めるようになるでしょう。
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私ほどのポジティブシンキングの人間はいないと思ってる。
一見最悪に見える今の状況は、次に来るいい波に備えるための試練。
「引き寄せの法則」というのがあって、
私の頭の中にはこの恋に関して常にいいイメージがある。
私と彼はすでにもうつながっているから、あとはどちらかが行動するだけ。
この状況を天に感謝して毎日を過ごす。
私には
・近くのカフェで彼を待つ私の姿や、彼の部屋で一緒にお酒を飲む場面などがいつも見えている。妄想とかじゃなく。
あの悲しい出来事(本命)
今思うと、「好き」とか、どうして言えたのかな。と思う。
けっきょく私は、彼のことほとんど何も知らない。
ただの、表面的な優しさ、笑顔。
あとは私の勝手な思い込みからくる妄想。
ただのあこがれの存在。
それだけ・・・。
あげくの
ストーカー扱い。
ケース3『魚屋さんの彼』Ⅱ
なんだかんだメル友関係が4か月ほど続いてた。
2月初旬。旦那にバレる。
違う彼のことがあってからからついでに彼の存在も浮上・・・
色々あってからしばらくメールせずにいて、
3月に入ってからお買い物に行くと。久々に売り場に出ている彼発見。
めずらしく向こうから私を見つけて寄ってきた。
(ドキドキ・・・)
挨拶とかはなしでいきなり。
『なんか俺、悪いこと言った?』
「え?・・・何、急に。」
『ここんとこぜんぜん、メールくれないから。なんか気悪くすることでも書いたかなって、』
うわ~なにこれ、めちゃめちゃカワイイ!
お願いだからそんな悲しそうな顔しないでー。
「・・・そういうわけじゃないの、ごめんなさい。家のこととか色々忙しくてね」
めんどくさいことは、言わないでおこう。
『そっか。気になるから、もし大丈夫だったらまたメール、ください。』
その夜から、3日続けて5分間隔くらいの
メールのやり取りが続いちゃった~。
ヤバイ・・・
けどこれであの悲しい出来事忘れられるかも。
ケース3「魚屋さんの彼」
現在進行形。
ただいまよきメル友1週間目。
年齢は不明だけど、私よりは若くてたぶん20代半ばから後半。
年齢の話はあえてしないままここまできた。
身長が高い180超えてると思う、筋肉質で格闘家みたいな大きな体つき。ずっと野球をやってた。
眉と目の間が狭くて濃くて、唇のぽってりと分厚い驚くほどのジョジョ顔。今私が一番好きなタイプの顔。体格、
年下でも落ち着いたオトナの立ち居振る舞い、耳に優しい声。可愛い笑顔。
私のことはたぶん、独身だと思ってる。
向こうはどうか、独身だとしても、彼女はいそうな雰囲気。
今のところ未確認、彼女がいてくれたほうが、あとあと面倒なことにならなそうでいい。
だけど、今が一番穏やかで優しくていい関係だと思う。
これ以上のことは、今までと違ってあまり強く望まない。
私も少し、成長したかな。
電話とメールをするようになりました
メールと電話のやりとりをするようになって何日も過ぎ、
10月も半ばを過ぎた頃。
あいかわらず彼は私の身を案じてくれていた。
旦那さんはいないのか、メールは見られていないか。
つきあってるわけでもないのに、まるで不倫しているみたいだと思った。
メールの内容は他愛のないもので、
だいたいは挨拶か、お互いのことについて話していた。
そうして彼を知ると、
年下なのに私よりもずっと大人だなと感じることが多い。
会えば優しく、
いつも包まれているような気持になって安心させてくれる、
私はそんな優しさをずっと求めていたのだと思う。
彼とはきっと、体も合うだろうと感じた。
でも不思議と、そういうことはなくてもかまわないと思わせた。
そういえば、以前
彼が私に触れたことがあった。
・・・あれは春の頃。
10月のはじめ
まだとても暑い日が続く。
吸い寄せられるように朝、買い物に行く。
コーヒーにお金を払ってるんじゃなくて、私は彼にお金を払っている。
レジ越しじゃない、もっと近くで話すために。
恋をしていました。
「よかったらメール教えてくれませんか」と言いました。
手も声も震えて・・・
『え?』と一瞬戸惑い気味の表情をしてから、でもすぐに笑顔をくれた。
『いいですよ。あ、でもメール、なんだったかな、ちょっと思い出せないんで番号でもいいですか?』
「はい、ショートメールを送ればいいですか。
あと、名前も」
『○○○○です、よろしく』すごく素敵な笑顔で言う彼に、私はドキドキして名前を言い出せなかった。
フルネームを言うのがいやだった。
夫の名字を伝えるのを意識的に避けたのだった。
『今日みたいに、あんまりお化粧してないほうが綺麗ですね』
あやうく、おばちゃんをからかうんじゃないよっとか言いそうになった。でもそれじゃ台無しだ。
「ありがとう、メイクは嫌いじゃないんだけど私、ヘタクソだから」
『今日の方が、俺は好きですよ』
「おせじでもうれしいです、ありがとう。」
『あ、俺、あんまお世辞とか言えない性格なんで。本当に思ったことしか言わないです。』
こいつ・・・!
そんなふうに始まった。
9月最後の日
今年の初夏からずいぶん通ってて、私はすっかり顔を覚えられていた。
何も言わなくても、コーヒーに入れるミルクとガムシロの数まで知ってて、全部済ませてくれるいつもの若い男性店員さん。
以前からとても感じの良い、優しい人だなと思ってた。
この日も、こんにちわーとにこやかに挨拶して全部手伝ってもらった。
そのときに交わした会話もはkっきり覚えてる。
『あのぅ、この近所の○○(店名)のお姉さんですよね?』
「・・・えっ!?そうですけど、どうして?」
『あ、俺何度も行ってるんすよ。』
「あ、本当に!?ごめんなさい。覚えてないです・・・」
『いいんですいいんです、ぜんぜん。
髪切ちゃたたからわからないかもしれないし。』
「私も接客業なのに最悪。ごめんなさい・・・」
『いや、そんな謝らないでください、そんなにお話ししたこともないし、
印象薄いですよきっと。』
私はとても疲れていて、この日も暑さにクラクラして倒れそうだった。
けどクラクラしてたのはその暑さにではなくて、彼の優しさにだったんだなぁ・・・